正気を保つために、正気とは思えないことをしている。
自覚はある。
けれどやめられない。
わたしはきっと羨ましいのだろう。
素直に口にできる人が。
思っていることを。不安を。不満を。
誰かに打ち明けて、誰かに素直に助けを求められる人が。
受けとめてもらえると信じきれることが。
でも、わたしにはできない。
したくない。意地なのかもしれない。よわむしなだけだとも言えるけれど。
だってこわいもん。
拒否されたらどうする?
不安や不満、不調を押しつけられることが重いことは、わたしだってよく知ってる。なのに同じことを、他の誰かにすることはできない。
今のわたしが逃げたいと思っているように、ほんとうは拒否したいと思っているように、こころのなかで思われていると想像することがこわい。
つかれたなあ。
もう、にげてもいいかなあ。